AIにデザインさせると「AIっぽく」なるのはなぜ? 自分が違和感を感じるポイントを整理した

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AIにデザインさせると「AIっぽく」なるのはなぜ?自分が違和感を感じるポイントを整理した
AIにWebデザインや画像の案を出してもらうと、かなりの確率で最初の印象はいいです。
普通に綺麗です。
レイアウトも破綻していないし、色もまとまっている。
「自分でゼロから作るより早いし、これでいいんじゃないか」と思うこともあります。
でも、しばらく見ていると、
なんかAIっぽい。
と感じることがあります。
このブログ、TECH OJIのデザインや記事画像をAIと一緒に作っているときも、まさに何度かありました。
大枠はかなりいい。
でも、そのまま使うと「生成された感じ」が残る。
今回は、自分がどこでそう感じるのかを整理してみます。
AIっぽいと感じるのは「下手だから」ではない
最初に思ったのはここです。
AIが作るデザインが雑だからAIっぽいわけではありません。
むしろ逆で、整いすぎているから違和感が出ることがあります。
余白が全部同じ。
角丸も全部同じ。
カードが綺麗に並ぶ。
アイコンが均等に配置される。
色も安全な範囲でまとまる。
一つ一つを見れば、特におかしくありません。
でも全部が同じテンションで整っていると、
「この画面で一番見てほしいものは何だろう?」
が弱くなります。
きれいな部品が並んでいるだけで、デザインとしての意思が見えにくい。
自分がAIっぽさを感じる一番大きな理由は、ここかもしれません。

1. とりあえずカードに入れがち
AIに「モダンなWebデザインを作って」と頼むと、カードUIが大量に出てくることがあります。
情報ごとに角丸の箱。
アイコン。
短い見出し。
説明文。
それをグリッドで並べる。
もちろんカードUI自体は普通に使います。
問題は、カードにする理由がなくてもカードになることです。
文章だけでいいところまで箱に入る。
区切り線だけで十分なところにも背景色が付く。
結果として、画面全体が「部品の一覧」のように見えてきます。
自分は最近、AIの案を見たときに、
この箱、本当に必要?
を一度考えるようにしています。
カードを外すだけで、急に人が設計した感じになることもあります。
2. 余白が「均一」すぎる
AIのデザインは余白自体はかなり綺麗です。
でも、
セクション間
見出しと本文
カード同士
ボタンまわり
が全部似たリズムになることがあります。
人が作るデザインでもルールは必要ですが、実際には重要度によって余白を変えます。
強く区切りたいところは大きく空ける。
関連が強いものは近づける。
一つだけ目立たせたいものは、周囲にもっと空間を作る。
つまり余白は単なる「間隔」ではなく、情報の関係を表すものです。
ここが全部均等になると、画面は整っているのに平坦に見えます。
3. 何でも少しずつ目立たせようとする
グラデーション。
光。
影。
バッジ。
アイコン。
背景の丸い装飾。
小さなドット。
AIに任せると、こういう「それっぽいアクセント」が少しずつ足されることがあります。
一個ならいい。
でも全部に入ると、逆にどこも目立ちません。
TECH OJIの画像ルールを考えたときも、最終的にはかなり引き算しました。
ライムグリーンは使う。
でも全面には使わない。
人物を主役にしない。
PCやコード画面を毎回使わない。
一枚の主役は一つにする。
こういう制約を決めた方が、生成結果に個性が出やすくなりました。
「自由にいい感じにして」よりも、やらないことを決める方が効くというのは面白いところです。
4. テーマが違っても同じモチーフが出てくる
テック系のデザインをAIに頼むと、
ノートPC
コード画面
ターミナル
サーバーっぽい箱
ネオンカラー
接続線
あたりがかなり出てきます。
最初は分かりやすいので、自分もそのまま使いそうになりました。
でも記事画像を何枚も並べたときに、
全部PCが真ん中にある。
となると、さすがに違います。
PHPの記事なら「なぜその技術を使うのか」という問い。
Orcaの記事なら「複数の作業をまとめるハブ」。
クラウドの記事なら「自分のPCの外側にあるインフラ」。
同じテック記事でも、主役にすべきものは違います。
カテゴリからモチーフを決めるのではなく、その記事で一番伝えたい概念から決める。
これも最近かなり意識するようになりました。
5. 「正解っぽいデザイン」と「そのサイトらしいデザイン」は違う
AIは、一般的に綺麗に見える形を出すのはかなり得意です。
でも自分が欲しいのは、毎回「一番無難で綺麗なデザイン」ではありません。
TECH OJIなら、
オフホワイト
ダークグレー
ライムグリーン
広めの余白
細い線
少しだけ雑誌っぽい質感
のように、少しずつサイト側の癖を作っています。
重要なのは、
このサイトなら、こう見える。
というルールがあることです。
AIが毎回ゼロから「いい感じ」を考えると、生成するたびに別のブランドになります。
だから今は、公開中のサイト自体を基準にして、画像や新しい画面もそこへ寄せるようにしています。
自分がAI案を直すときに見るポイント
最近は、AIからデザインが出てきたら、そのまま「綺麗かどうか」だけでは見ないようにしています。
主役は一つになっているか
全部が同じ強さになっていないか。
最初にどこを見てほしいのか。
箱を減らせないか
カードに入れなくても成立する情報はないか。
装飾を一つ消せないか
グラデーション、影、アイコン、背景装飾が本当に必要か。
余白に強弱があるか
全部同じ間隔ではなく、情報のまとまりが見えるか。
そのサイト固有のルールが入っているか
色、線、角丸、文字、余白などに、サイト側の癖が残っているか。

このあたりを見るだけでも、「AIが作ったテンプレ感」はかなり減る気がしています。
AIには「完成品」より「最初の80%」を作ってもらう感覚が合っている
自分はAIにデザインを任せること自体をやめたいわけではありません。
むしろかなり使っています。
ゼロからレイアウトを考える時間は減りますし、「こういう見せ方もあるのか」という案もすぐ出ます。
ただ、最近はAIから出てきたものを完成品だと思わないようになりました。
まず大枠を作ってもらう。
そこから、
何を消すか。
どこを崩すか。
どこにそのサイトらしさを入れるか。
を人間側で決める。
この流れの方が自分には合っています。
AIのデザインが「AIっぽい」と感じたとき、もっと細かいプロンプトを書くことも一つの方法です。
でもそれ以上に、
自分側にデザインの判断基準があるか。
が重要だと思うようになりました。
AIがかなり綺麗なものを作れるようになったからこそ、最後の違和感を判断する部分は、むしろ前より大事になっている気がします。

